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レンタルDVDで映画を楽しむ「MEN 同じ顔の男たち」

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夫を亡くした妻の前に

同じ顔の男たちが現れる

美しくも不気味な物語

夫が欲しかったのは

妻の愛だった

夫の死を目の前で目撃してしまったハーパーは、心の傷を癒すため、イギリスの田舎街を訪れる。そこで待っていたのは豪華なカントリーハウスの管理人ジェフリー。ハーパーが街へ出かけると少年、牧師、そして警察官など出会う男たちが管理人のジェフリーと全く同じ顔であることに気づく。街に住む同じ顔の男たち、廃トンネルからついてくる謎の影、木から大量に落ちるりんご、そしてフラッシュバックする夫の死。不穏な出来事が連鎖し、“得体の知れない恐怖”が徐々に正体を現し始めるー。(オフィシャルサイトストーリーより抜粋)

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夫を失った妻ハーパーが癒しの場として選んだのはコットソンという村のカントリーハウスだった。ハーパーが散歩に出た後から起こる物語の展開は予想外のことばかり。急に庭に全裸の男が現れてから職業の違う顔の同じ男たちが現れる。やがて、全裸の男はハーパーの目の前で、その肉体から村の少年を出産。腹部が膨らんだ少年の肉体からは牧師が生み落とされ、牧師も肉体から管理人を出産。そして最後に、管理人の「口」からハーパーの夫が生まれるが意味不明。各人が勝手に思い思いの解釈をするしかない映画でした。ツタヤレンタルDVD



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2023年6月5日(月)6回目の抗がん剤治療

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1月からはじまった抗がん剤治療も

6回目の治療を迎えた

薬が体に残るため回数を増すごとに

副作用がひどくなっている

ここ2ケ月は貧血で突然倒れることが

起きている

それでもなんだかんだといいながら

ここまでこれた

三泊四日が過ぎれば長生きを

保証されるかも知れない

人生にはいいことばかりでなく悪いことも起きる。悪いことは乗り越えていくしかない。幸いに相棒がいるし、家族もいるし、応援してくれるひとはたくさんいる。齢を取って病気のことを考えると連れ合いはいたほうがいい。いるだけで随分違うはずだ。この三泊四日は外の青空を見ていればあっという間に過ぎる。

資源ごみを出してから、朝食をつくり朝ドラを観ながら細君と食べる。

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洗濯物を干して、新聞を読んだら、病院へ出かける時間になった。今回は旅行用のカバンにマイ枕とタオルケットを持参した。タクシーを呼んで11時に病院へ到着。

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血液検査をして、結果が出るまで40分待って、主治医の健診があり、6回目の治療のための入院がOKになった。

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入院時間は14時なのに主治医の健診が12時だったので昼食を病院内のレストランで食べ、13時前に入院手続きをして、ナースステーションまで荷物を運び、細君は早い入院ができた。わたしはユニクロとヨーカドーで買い物をして帰宅した。

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早めに家に戻れたのでレンタルDVDを観ながら過ごし、その後で洗濯物を取り込んだ。

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風呂場の掃除をして、点眼して、晩酌して、カツカレーを食べた。キウイフルーツをデザートにした。

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ケーブルTVでカナダ映画を観て過ごし、22時からお気に入りのドラマを観て、風呂に入り、ブログの更新をして、ごきげんようおやすみなさい。

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読書を楽しむ「夕木春央 時計泥棒と悪人たち」

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帝大の法科を卒業して銀行に5ケ月勤めたのち

泥棒になった蓮野と画家の井口による

大正時代を舞台にした探偵物語

実業家の美術収集家・浦川加右衛門が画家の井口の父親から7年前に阿蘭陀王族にゆかりの置時計を購入したが、その置時計は贋物であることを井口が父親から聞いて、置時計を取り換えようと考え、その依頼を蓮野にした。その加右衛門はあろうことか美術館を建て、美術品を一か所に集め火をつけて燃やしてしまった。なぜ?実は美術館は後世に名を残すためではなかったと蓮野は推理した。(加右衛門氏の美術館)

蓑田邸は横浜の山手にあり、蓑田明良が購った。明良は5年前から英吉利に滞在していたが帰国するという連絡が長男に入った。邸には長男をはじめとした5人と女中がひとり住んでいた。明良は金貸し業を生業として家族を家族扱いしていなかった。明良は英吉利から木箱に入った大荷物を自宅に送り、中身は調度品の類であった。花瓶や絵画、寝具や絨毯、椅子や机、寝台など。木箱に入らない物は梱包して送られてきた。電燈や、ドアノブ、蝶番、閂だった。荷物には、指示書が添付されていて帰国するまでに離れの空室に備え付けろとあった。家族は工事の手配をした。帰国まで2ケ月足らずだった。次男の明正が父親が不在の間は財産の管理をしていた。女中が離れの脇に熊手を頬り出しておいたことに気づいて片付けに出かけたら離れの部屋の電燈がついていて男が首を括っていた。明正だった。家族に知らせ扉を開けようとしたが閂が掛かっていて開けられなかった。扉に体当たりして中に入った。屍体の足元にねじ曲がった真鍮の閂が落ちていた。事件から2日後に画家の井口は蓮野と明正と面談の約束をしていたと言って蓑田邸を訪問した。要件は明正が詐欺に加担していたという内容だった。蓮野は明正が彼の悪事を知った誰かに殺されたのではなく、誰もそれを知らなかったから殺されたと言った。(悪人一家の蜜室)

井口の妻の義兄夫婦の一人娘・矢苗峯子が誘拐された。峯子は裁縫の先生宅を出た後、失踪した。蓮野の推理は、身代金を用意していた時に見つけた、矢苗家に紛れ込んだ贋札を取り戻すために行われたと言った。その金は古物商に貸した百円だった。その古物商は殺され金庫の中に住所録を隠していた。住所録には公にできない品物を保管する場所が書かれていた。(誘拐と大雪 誘拐の章)

峯子は古びた木造の2階に猿轡をされ、後ろ手を縛られていた。犯人は男3人で大きなマスクをつけていた。峯子は男たちが世間を騒がしている強盗団だと知った。蓮野たちが身代金を誘拐犯に渡したときに車がタイヤチェーンを積んでいた。そして雪が降り始めていた。蓮野と井口は住所録から雪の降っている場所だとあたりをつけて峯子を見つけることができた。強盗団はふたつのグループに分かれていて、ひとつのグループが本物の現金を隠すために贋札を作り、もうひとつのグループを欺こうとしていたと蓮野は推理した。(誘拐と大雪 大雪の章)

晴海商事の晴海社長から仏蘭西語の手紙の翻訳を依頼された蓮野。仏蘭西人のステファンから晴海の妻・やよいに届いた手紙だったが1年前に肺炎で亡くなっていた。やよいは四兄妹で長女のはるみが19歳のときに事故で亡くなり、やよいの双子の姉だった。ほかにつきよがいた。晴海社長は、はるみと縁談をしたがはるみが事故で亡くなり、つきよと結婚し7年と5ケ月一緒に暮らしたが流感で亡くなった。この後、やよいと結婚した。手紙にはステファンの叔父が亡くなった知らせと謝意が書かれてあった。叔父はマルセルといって日本の銀座の大火事ではるみさんを助けようとして下半身が不随になり帰国した人だった。蓮野の推理はやよいさんの家族はマルセルにはるみさんが助けられたにも関わらず亡くなってしまいマルセルさんに申し訳ないと考え、つきよさんが、亡くなったはるみさんに代わってその人生を生き、つきよさんが亡くなったのでやよいさんがはるみさんを演じたのではないかと推理した。(晴海氏の外国手紙)

大型貨物船・光川丸が航行中に機関に不具合を生じ航行不能に陥った。貨物船内では秘密倶楽部黒鳥会のメンバーが集まり晩餐会を開催しようとしていた。虎が晩餐に供されることになっていた。そんなときに雑誌編集者の南が殺害された。社長の身の回りの世話をしている照江が発見し社長に報告したが現場へ戻ったときに死体は消えていた。次に開業医の平井が毒を盛られて亡くなった。貨物船には猟奇殺人犯が乗船していて毒入り料理を食べさせようとしていたが平井開業医がつまみ食いしてしまった。乗船していた蓮野は食料庫に空の罐がたくさんあったことを告げ、罐詰にしてしまえば長期の旅行にも便利だと言ったが・・・。殺人犯は乗船客の肉を罐詰にするつもりだったのか?(光川丸の妖しい晩餐)

井口の家から阿蘭陀王族にゆかりの置時計が盗まれた。ほかにも周囲で奇妙な盗難事件が連続していた。盗まれた物の共通点はすべてルビーだった。呉服屋ではキリスト教の聖画の装飾に使われる金属の覆いに嵌められていたルビーが盗まれた。舞台女優のドレスの装飾に使われていたルビーが盗まれた。置時計にも文字盤にルビーが嵌められていた。(宝石泥棒と置時計)

真面目に読んでいると悪人たちの異様な動機に落語の洒落のようなおとぼけが隠れている。大正という時代の探偵物語であるから、悪人たちの動機がなんとも新鮮でおかしい。


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