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Primevideoで映画を楽しむ「 犬 王 」

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時は、室町時代

人々を熱狂させた能楽師・犬王

琵琶の弦を弾く盲目の友魚

犬王と友魚から生まれた友情の物語

室町の京の都、猿楽の一座に生まれた異形の子、犬王。周囲に疎まれ、その顔は瓢箪の面で隠された。ある日犬王は、平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年・友魚と出会う。名よりも先に、歌と舞を交わす二人。 友魚は琵琶の弦を弾き、犬王は足を踏み鳴らす。一瞬にして拡がる、二人だけの呼吸、二人だけの世界。「ここから始まるんだ俺たちは!」壮絶な運命すら楽しみ、力強い舞で自らの人生を切り拓く犬王。呪いの真相を求め、琵琶を掻き鳴らし異界と共振する友魚。乱世を生き抜くためのバディとなった二人は、お互いの才能を開花させ、唯一無二のエンターテイナーとして人々を熱狂させていく。頂点を極めた二人を待ち受けるものとは――?(公式サイトストーリーより抜粋)

壇ノ浦で平家が滅んで60年。京から男たちが神器を探しにきた。漁師の息子友魚も父親と探していた。友魚が箱を引き揚げると中にあった剣を父親が引き抜いたら平家の呪いで父親が絶命し、友魚も両目の視力を失った。友魚はひとり旅に出て琵琶法師の弟子になる。

そのころ、京では瓢箪の面をつけた猿楽の名門の息子が犬のような異形をしていて、親から嫌われ屋外で犬と暮らしていた。彼は決して面を取らなかった。

この二人が出会い、新しい平家物語をつくり大評判になるが、時の将軍・足利義満は大和猿楽が大のお気に入りで新しい平家物語を認めなかった。このことで犬王と友魚の運命が大きく分かれてしまう。個人的にはお気に入りの画像で余は満足じゃという感じ。室町という時代では現代のような自由はなかったということです。iPadPrimevideo


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2023年6月6日(火)バビロンで過ごす

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聖書に出てくる

神に反逆する者の拠点と呼ばれた

バビロン

1920年代アメリカは空前の好景気に沸いて、巨万の富を手にした業界人たちは、享楽的な生活を送り、ハリウッドはバビロンと例えられた。そういう時代を生きた大スターと女優志望の田舎娘とメキシコ移民の若者の人生の成功と破滅の物語を3時間かけて鑑賞した。

細君がいない朝は洗濯機を回して、朝食をつくり、朝ドラを観ながら食べて、洗濯物を干して、新聞を読んで、朝食の食材の足りない物を買いに出た。

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昼食は近所のパン屋でパンを購入した。昼食まで細君に頼まれた新聞のクイズの謎解きをした。昼食はレンタルDVDの「バビロン」を鑑賞しながら食べた。

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観終わったら15時半を過ぎた。洗濯物を取り込んで、昼食の洗い物をした。夕方、雨が降ってきた。点眼して、晩酌して、夕食を食べた。

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転寝をしながら21時まで過ごしてから夕食の洗い物をして、風呂に入り、プレミアムビデオを観て、ブログの更新をして、ごきげんようおやすみなさい。

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読書を楽しむ「相場英雄 覇王の轍」

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この国で一番悪い仕組みは

一度決めたら中断も後戻りも

許されないこと

1972年の高度成長期に、当時の首相が日本刷新計画を発表した。首都圏とその他の地域との格差を解消することで全国に新幹線鉄道網を建設することだった。そのことは今も生きている。戦後最強の覇王が作った轍は既得権益、利益誘導、集票の道具として新幹線を延長させ続けている。

ひとつの事故を覆い隠したばかりに

大きな悪事に手を染めた者たちを

追い詰めるキャリア警官・樫山順子

4月の人事で桜田門の警視庁本部から北海道警察本部へ急な異動が決まった。官房付きの先輩に警視庁OBで内閣官房副長官の松田に会わせてもらった。観光シーズンでエアチケットは購入できず、新幹線で向かった。仙台・盛岡で大半の乗客が降り、新青森からはひとつの車両が貸し切り状態だった。前任の道警二課長が急病で休職することによる異動だった。

立ち寄った食堂で読んだ新聞記事が目に入った。ススキノの雑居ビルで転落事故。風俗ビルの5階の外階段で東京から出張中の稲垣達郎という男が転落した。

樫山は道警本部の捜査二課長として20名ほどの捜査員の前で挨拶をした後、汚職事件について説明を受けた。道の病院局の課長補佐・栗田聡子が病院の資材や物品購入に関する入札情報を業者に漏洩し、複数の医療メーカーなどの業者から金を受け取っていた。栗田は月に1.2度の割合で東京に飛び、ホスト遊びをしていた。贈賄の目安は2000万円近かった。この情報は警視庁捜査二課理事官の小堀からのものだった。数か月前から歌舞伎町で派手にお金を落としているおばさんがいるいうもので道警二課も内偵を続けていた。

雑居ビルで転落死した男・稲垣は国交省の技官で整備新幹線の建設を担当していた。彼は下戸で、まじめな人間で、あんな場所に行くことはあり得ない人物だった。同じような疑問を北海道新報記者・木下も持っていた。樫山は稲垣の母親を訪問した。稲垣の母親は北海道警察の説明に納得していなかった。稲垣は子供の頃、早くに父親を亡くし母親は、お金に困って鉄道の工事現場の食事を提供する会社に就職し、そこで電設工事の職人・倉田が親身に相談に乗り、稲垣をサッカーチームに誘ってくれていた。その倉田は稲垣が命を落とした、ほんの少し前に亡くなっていた。倉田は家庭に問題のあるこどもや貧困でサッカーを続けられない子どもを支援していた。倉田は同僚の運転するバンで工事現場へ移動中に心肺停止になり心筋梗塞で亡くなっていた。樫山は倉田宅を訪問した。稲垣の写真を見せたが知らないと言った。サッカーチームを訪ね倉田が心臓に持病があったか確認した。持病はなかった。倉田の葬儀の集合写真を見せられ、そこにホスト遊びをしていた栗田とホストクラブにいたホストが写っていた。写真には鉄道建設機構の高官も写っていた。樫山は高官が一介の職人の葬儀に出ていたことに疑問を感じた。そして、樫山は北海道新幹線の延伸工事現場を訪ねダンプの運転手から倉田の本当の死因が判明した。倉田は工事現場で高所作業車の荷台に乗り、電源プラグの設置をしていて不慣れなオペレーターの機械操作ミスで命を落としていた。工期が5年も短縮され、安全対策が蔑ろにされていた。鉄道会社や機構が道警本部と協議して所轄署に圧力をかけ、死体検案書を発行して火葬して、心筋梗塞による死としたと樫山は考えた。

無きにしも非ずというストーリーの展開で読者としては大いに満足したが樫山と警視庁の理事官の頑張りがあっても、政治が絡むと圧力がかかり読者は冗談じゃないと読んでいくと、作者は読者が満足できる姿へと導いてくれた。結果は本を読んでのお楽しみ。


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