読書を楽しむ「ジョーン・アンダーソン 海辺の1年」
9月、作家のジョーンは夫との別居の決意を固めた ふたりの息子も大人になり ジョーンは、一人で息つく時間と場所が欲しいと考え 夫婦関係も少し休みたいと思った そして、ケープ・コッドの別荘へ出かけた 毎日、目標も日課もない過ごし方をしていたため時間の感覚が消えつつあった。 唯一の仕事は毎日郵便局へ通い印税の入金を確認することだった。 コーヒーの缶がからっぽになり漁師のたまり場にコーヒーを飲みに行った。 たまり場ではアラザシの話が話題になっていてジョーンは漁師のひとりに アザラシのいる場所へ連れて行ってと頼みアザラシを見ることができた。 11月になりジョーンはおかれた現実に気づいて、仕事を見つけなければ、 貯金を長持ちさせられないと考え、魚市場の求人に応募し働くことになった。 ひとは行き詰った時、にっちもさっちもいかなくなった時、静かに座って耳を すませば、そのうち答えが聞えてくる。 そして、気づくんだ 「想像しているほど単調なものでないということが分かり始める」。 夫婦は、男と女からはじまり、やがて夫になり妻になり、父親になり母親になる。 本書は母親から次のステップを目指した50歳のお話で海辺の別荘で暮らした 1年後彼女はどうしたか?。