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レンタルDVDで映画を楽しむ「流浪の月」

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誘拐犯と思われた男と被害女児と思われた女

このふたりには落ち着く場所がない

ふたりはどこかに流れていくしかない

帰れない事情を抱えた少女・更紗(さらさ)と、彼女を家に招き入れた孤独な大学生・文(ふみ)。居場所を見つけた幸せを噛みしめたその夏の終わり、文は「誘拐犯」、更紗は「被害女児」となった。15年後。偶然の再会を遂げたふたり。それぞれの隣には現在の恋人、亮と谷がいた。(公式サイトストーリーより抜粋)

少女は雨の公園で本を読んでいた。男が傘を差しだす。少女の父親は早くに亡くなり、母親は彼氏と暮らしている。少女はおばさんの家に預けられた厄介者。男も母親から見たら外れ者。男は文と名乗り、少女は更紗と名乗った。文は更紗に「家に来る」と聞く。更紗は「行く」と答えるがニュースでは小学5年生が公園でランドセルを置いたまま行方不明になったと報道していた。ふたりは湖にいたところを警察車両に囲まれた。

15年の時が流れ、更紗はファミレスで働いていた。文はアンテックカフェで働いていた。ファミレスの女子会の帰りに同僚のシングルマザーに誘われていったお店に文がいた。更紗には亮とという婚約者がいて同棲していた。文にも谷という女性がいた。谷は文の事件のことを知らなかった。亮の嫉妬から文の正体が世間にバラサレ、更紗もシングルマザーの母親に男と遊びに行くためにこどもを預けられる。更紗は亮から逃れ、文のマンションの隣の部屋に住む。二人は会話を交わすようになるが、またしてもこどもを誘拐した罪に問われる。ふたりは世間に誤解されたまま生きなければならない。ツタヤレンタルDVD


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2022年12月6日(火)すべてはなるようにしかならない

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0時から3時ころまでサッカーワールドカップを観戦した

日本が1点を先行して前半を終了したが

後半に追いつかれ延長で決着がつかず

PK戦で敗れた

ここまでくるとヒトの思いがどれだけ強くても

結果はなるようにしかならない

筋書きのないドラマの結末はこうして終わり、ベスト8の壁を乗り越えることはできなかった。それでも日本はこれまでと比較したら強くなったと感心する。

7時に目覚めて洗濯機を回し、朝食をつくり食べる。ゴミ出しをして、洗濯物を干して病院へ出かける。細君は10時に退院する。

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荷物を受け取り、支払いを済ませ細君と病院を出た。タクシーで家に戻り、息子が並んで購入したというお菓子を食べながらお茶した。病院での9日間の出来事を聞きながら過ごし、ひとりで買い物へ出た。昼食と夕食の食材を購入した。

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弁当を細君と食べた。無事に予定通りに手術が終わり、退院できてよかったと思う。午後も別のスーパーへ朝食の食材を買いに出かけた。

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細君は病院から持ってきた荷物の片づけをしてから昼寝を始めた。わたしは新聞を読んでから読書で過ごした。

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点眼して、晩酌して、とんかつで夕食を食べた。TVを観ながら転寝して、風呂に入り、ブログの更新をして、ごきげんようおやすみなさい。

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12/5時点の地元の感染者は35名。12/6時点の実効再生産数は1.02。相棒が戻ってきた。元に戻るには時間が多少かかりそうだが今年中には何とかなるかも。すべてはなるようにしかならない。73歳の一人暮らしが終了した。ブラボー。

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読書を楽しむ「凪良ゆう 流浪の月」

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夏の夜明けは早い

けれど夜の領域にはうっすらと白い月がまだ残っている

家内家のお父さんとお母さんは野外フェスタで知り合い結婚し更紗を産んだ。市役所に勤めるお父さんと専業主婦のお母さんはよくキスをする、この幸せは永遠に続かなかった。最初にお父さんはお腹の中に悪いものができて消え、次にお母さんに新しい恋人ができて消え、更紗は叔母さんの家に引き取られた。見知らぬ街の見知らぬ小学校へ転校したが友達はできなかった。叔母さんとお母さんは仲のよくない姉妹だった。叔母さんの家には中2の一人息子がいて更紗にちょっかいを出していた。そして、叔母さん宅の居心地が悪くなっていった。暗くなるまで公園で本を読んで過ごすようになった。その公園ではロリコンと呼ばれている男の人が毎日文庫本を読んでいた。蒸し暑い梅雨の季節に公園で雨に降られ、泣きたい気分になっていた時、お父さんと同じ靴を履いていたロリコンと呼ばれている男の人から「帰らないの?」と声をかけられ「帰りたくないの」と答えたら「うちにくる?」と聞かれ「いく」と答えた。男の人はマンションに住み、佐伯文と名乗り19歳の大学生で紅茶を出してくれた。更紗も家内更紗と名乗り「ずっとここにいていい?」と聞いた。文は「いいよ」と答えた。1週間が過ぎてテレビから更紗の名前が聞こえてきた。小学4年生の9歳になる家内更紗ちゃんが下校途中に児童公園で遊んだ後で行方不明になったというニュースだった。梅雨が明けて夏が来ても更紗は文のマンションにいた。文は更紗にとって善意のひとだったがこの暮らしも長くは続かなかった。ある日、ふたりの関係は被害者と加害者という関係に変わり幼女誘拐事件として報道され、更紗の子供時代が終わった。

15年が経過し更紗はファミリーレストランで働いていた。パートさんの送別会の帰りに同僚と夜の8時からオープンするカフェに立ち寄った。このカフェで文がマスターとして働いていた。文は更紗に気付いていなかった。

ふたりの関係は親子ではなく、夫婦でもなく、恋人でもなく、友達でもなく、言葉にできるわかりやすいつながりでもなく、なににも守られておらず、それぞれひとりで、それが互いをとても近く感じさせている。ふたりはどこにいても世間からは誘拐事件の加害者と被害者というレッテルを張られ安住の地はなかったがふたりともひとりではないということに気づいていた。愛ではないが、そばにいたいという新しい人間関係の物語。2020年の本屋大賞受賞作である。

万人受けするストーリーではないがひととひととの関係にルールがあることの生きずらさを描いている。生きる道をどう見つけるかは当人たちが納得できればそれでいい気もする。ひとりではないのだから。


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