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映画を楽しむ「ムード・インディゴ~うたかたの日々」

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肺の中に睡蓮の花が咲く病気にかかった女性と

女性を愛する夫の献身の愛の物語

フランスで400万部が売れた恋愛小説「うたかたの日々」の映画化。
原作者の創造した古き良き時代のパリが舞台で観客が創造した
パリではないので驚かされる映像が随所に出てきます。

資産家のコランの家では弁護士であり料理人であり奉公人のニコラが
食事の準備をしていました。
そこへコランの友人シックが訪ねてきます。
哲学者パルトルに心酔しているシックが講演会でひとりの女性と
出会い恋をしたことをナイーヴなコランに話す。
コランも恋がしたいといいダンスパーティに出かける。
そこで、クロエという女性に一目ぼれしてダンスを踊り、デートを重ね
ふたりは結婚する。
そして、幸せな日々が続くと思っていた。

ある日、ベッドで眠って口を空けていたクロエの口の中に睡蓮の種が
外から舞って入ります。
このことでクロエは肺の中に睡蓮の花が咲く病気になります。
治療法は、クロエの身体の回りにたくさんの花を置いて肺の中の睡蓮を
枯れさせることでした。
ところがこの治療には膨大なお金がかかりコランの財産も底をつき、彼は
働きに出ますが雇ってもらえません。

金の切れ目が運の切れ目でクロエは亡くなります。

人生は泡のようだと映画は観客に教えます。
消えないうちが華だと。

この映画の音楽も気に入りました。
「A列車で行こう」からはじまり、ボズ・スキャッグスの曲も流れ、個人的には
映像と音楽を楽しめました。

映像も、原作者の創造したものが映像で表現され、「カクテルピアノ」
「水道蛇口からうなぎ」「キッチンで飼われているねずみ」「透明ボディの
リムジン」などファンタジックな映像も興味を惹きます。

恋愛小説の映画化、興味のあるひとは映画を観てのお楽しみ。


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