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レンタルDVDで映画を楽しむ「田園の守り人たち」

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第一次世界大戦下のフランス

二人の息子を戦場に送り出した農園の未亡人オルタンス

夫の帰りを待つ長女ソランジュ

収穫の人手不足で雇われた誠実な娘フランシーヌ

物語は1915年から1920年を綴る

1915年、ミレーの絵画を思わせる美しい田園風景。二人の息子を西部戦線に送り出した農園の未亡人オルタンスは、やはり夫を戦場にとられている娘ソランジュとともに、冬を前に種まきに備えなければならない。オルタンスは若い働き手フランシーヌを雇い入れる。誠実な彼女は女主人の信頼を得て、家族同然に暮らし始める。女たちだけでなく、前線から一時休暇で帰ってくる次男ジョルジュもまた慎ましやかなフランシーヌに惹かれてゆくが・・・。(公式サイトストーリーより抜粋)

映画は1915年の田園風景の中で未亡人と長女が映し出されはじまる。1916年になり長男のコンスタンが中尉となり一時帰郷しまたすぐに戦線へ戻っていった。オルタンス夫人は収穫に人手が足りず牛が扱えて、麦畑と野菜畑の手伝いができる若い女性を40フランで雇う。長女の夫クロヴィスも一時帰郷し戦線に戻っていったがドイツで捕虜になったという知らせが届く。次男のジョルジュ一時帰郷しフランシーヌと話を交わすようになっていく。ジョルジュは戦線に戻る時にフランシーヌに手紙を書いてと頼む。1917年、オルタンス夫人宛てにコンスタン戦死の知らせが届く。フランシーヌは両親の顔を知らないで生まれてきたことを告白する。彼女には国から700フランの預金通帳が手渡しされ、彼女は町に出て18フランの買い物をする。ジョルジュが一時帰郷しフランシーヌを森へ誘う。そこで二人は結ばれる。ソランジュはアメリカ兵に野菜を販売するようになり、ある時フランシーヌに届けさせるがアメリカ兵が代金を支払うときにフランシーヌにキスをする場面を戦線に戻るためにオルタンス夫人と一緒に馬車に乗っていたジョルジュに目撃されてしまう。オルタンス夫人は家族がアメリカ兵と噂になることを恐れ、フランシーヌを解雇する。フランシーヌは新しい母娘の家に雇われ炭焼きの仕事を手伝うが妊娠していた。フランシーヌはジョルジュに手紙を書くが戻ってきてしまった。1918年、ソランジュがバインダーを運転していた。フランシーヌは教会へ行ってジョルジュから連絡がないことを告げ、オルタンス夫人宛てに手紙を書いて妊娠していることをジョルジュに伝えて欲しいと頼む。そして、息子を出産する。1919年、捕虜だったクロヴィスが戻る。1920年、フランシーヌは酒場で「愛なんて儚い」と歌っていた。その酒場にジョルジュが現れ映画は終わる。戦時中、夫を戦場にとられた女たちが農民として田畑を守っていく姿を田園を背景にして描いている。なんとも力強く逞しい。そうした中で男も女も淋しさを隠し切れず過ちを犯すものもいるが小さな田舎の村では人目もあり愛なんて儚く終わる。ツタヤレンタルDVD

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