ケーブルTVで映画を楽しむ「パージ:エクスペリメント」
1年に12時間だけ全犯罪が合法化されるパージ法
それは、平和を維持するため
年に一晩だけすべての犯罪が許される異常な社会
経済が崩壊した21世紀のアメリカ。政権を握った白人中心の新政党NFFAは犯罪率低下を目的に、1年に12時間だけ殺人を含むあらゆる犯罪が合法となるパージ法の採用を決定。全米で施行する前にューヨーク近郊のスタテン島で実験を行い、参加者には賞金5000ドルを与えることを約束する。多くの人々が島から逃げ出す中、黒人ギャングのリーダー格ディミトリや、その元恋人で反パージ法の活動家ナヤたちは島にとどまる。(ザ・シネマストーリーより抜粋)
この島で行われる実験は12時間島から出ないことが条件で報酬は5000ドル。但し、12時間殺人を含む犯罪は合法化される。パージ法の目的はナニ?これが問題だ。ザ・シネマ
2021.10.4(月)シニア夫婦の外出:映画を楽しむ
歳を重ねると夫婦は同じ趣味を持つことが必要だ
趣味がバラバラだとどちらかが認知になったときに大変になる
緊急事態宣言が解除され始めての人混みへの外出になった
秋晴れの朝の最初の仕事は資源ごみのゴミ出し。朝食をつくり朝ドラを観ながら細君と食べた。新聞を読んでから散歩へ出た。
家に戻り細君とお茶してから出かける前に保存食を食べて、11時半過ぎに家を出た。映画館へ行かなかった間にシニア料金が1200円になっていた。映画館は検温もあり手消毒もあり、マスク着用で換気もされていた。引退してジャマイカで暮らすボンドはCIAの旧友に助けを求められ現役に復帰する。そして誘拐された科学者の救出に向かうが・・・。女性黒人007登場。そして、ウィルスに感染するボンド。
客席は高齢者が多く目立った。細君と買い物をして帰宅した。家でアイスを食べた。
新しい日本酒で晩酌して、夕食は唐揚げ弁当を食べ、ミカンを食べた。TVを観ながら転寝して、22時過ぎに起きて、風呂に入り、ブログの更新をして、ごきげんようおやすみなさい。
10/3時点の実行再生産数は0.67で地元の感染者は6名。すべてワクチン未接種世代。
読書を楽しむ「夏川草介 臨床の砦」
北アルプスの麓にある信濃山病院は
地域で唯一の感染症指定医療機関
この病院でコロナ診療が始まったのは
1年前の2月のクルーズ船の患者を受け入れた時
1年近くコロナ診療に従事し、多くの患者を治療し、無事退院させてきた。診療開始初期は、感染対策は不明、治療法は不明、死亡率は不明、後遺症も不明という、なにもかもが未知の領域で、手探りの医療だった。敷島寛治は18年目の内科医で専門は消化器で第一線の臨床医であったから多くの肺炎も治療してきていた。病院の病床数は200床に満たず、呼吸器や感染症の専門家はいないため、重症患者の治療は困難であることから市街地にある筑摩野中央医療センターに患者を搬送していた。センターは複数の呼吸器内科医が所属し、病床数も460床あった。1年近く信濃山から医療センターへ搬送した患者は数名だったが、年末から様相が大きく変わり始めた。搬送患者が今年に入り1月3日で3人。発熱外来の受診者は31人で10人が陽性者だった。1月7日には一都三県に緊急事態宣言が発出された。信濃山病院が確保している感染症病床は6床で軽症から中等症と言われる領域の受け入れをしていた。近隣の病院が受け入れを拒否していることから20名を超える患者を受け入れ、個室に二人を押し込むなど非常策で対応し、それでも入院できない患者ははるか遠方の病院に搬送し、自宅待機の患者さえ出ている。1年近くの長期にわたる消耗戦で確実に疲弊している小さな病院に大量の患者が押し寄せてきている。敷島はいう「この戦、負けますね・・・」。1/13には緊急事態宣言が11都道府県まで拡大した。事態は敷島の知る「医療」ではなくなっていた。ほとんどが流れ作業のような状況になり、ひとりひとりの患者の顔も覚えていない、入院適応と判断した患者が、どこの病院に運ばれたかも把握していない。そして、高齢者施設でクラスターが発生した。感染症病床を増やせば、一般医療は制限を受けることになる。病院が対応が困難だから、患者を断るべきなのか、病床が満床だから拒絶すべきなのか、コロナ患者を受け入れる準備が整っている病院でしか患者を受け入れる選択肢がない。信濃山一帯にあるすべての病院はコロナ患者と聞いただけで信濃山病院に患者を送り込んでいた。敷島たちは、この問題に正解がないのは知っていた。だからと言って逃げ出すのは違うという気になっていた。
現役医師としてコロナ禍の最前線に立つ著者が自らの経験をもとにして克明に綴ったドキュメント小説。先を読めば読むほど医療体制の抜本的改革が急務のように思う。コロナ患者を積極的に受け入れる民間病院はほんの一握りしかないことが問題なのだ。本当は医療はひっ迫していないということもいえる。感染症指定病院だけが医療がひっ迫しているのだ。それは臨床の砦にならざるを得ないからだ。