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読書を楽しむ「志駕 晃 たとえ世界を敵に回しても」

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息子の雅也は田舎を出て東京へ行った

理由は都会の生活への憧れと

小さいころから貧乏で

母さんが働きっぱなしだったから

東京へ行って大金持ちになり

母さんを楽にさせようと思った

小山葉子は来月50歳になる。地元石川県の短大を卒業してタクシー会社に就職しドライバーだった夫と結婚し、息子が小学生になったときに介護の仕事をするようになった。息子が小学生の時に夫がギャンブルにハマり闇金から金を借りるようになり離婚し、今に至っている。施設長から最近小山雅也の母親がこの施設で働いているだろうという電話があり、犯罪者の親を働かせていていいのかと言われたという。息子さんがSNSやインターネットで問題を起こしているみたいだと言われた。アパートに帰るとドアに貼り紙があり「この家の住人は犯罪者です」と書かれていた。部屋に入りよく見ると「ピエロマンの母親へ。子供の教育は親の責任だ。犯罪者であるおまえの息子をなんとかしろ」と書いてあった。職場のパソコンで「ピエロマン」と検索したら迷惑系ユーチューバーであることが分かった。息子は高校を中退し地元の小さな工場で働き始めたがある日書置きを残して東京へ行って金持ちになって帰ってくると書かれていた。5年前に電話があり新宿で働いている。金を送ってくれと言われ送ったがその後、連絡が途絶えて連絡先も不明だった。葉子はピエロマンの連絡先を教えてくださいと貼り紙をしておいたら新聞受けに住所が書かれていた。書かれた住所を頼りに新宿の歌舞伎町のマンションを目指した。部屋には若い男がいてピエロマンの母だと名乗ったら男は中に入れてくれた。若い男はこの部屋で動画の編集などをしていると説明した。息子のことを聞いたら3日前にコンビニに行くと言って出て行ったまま行方不明になっていた。雅也はユーチューブでかなりやばいことをやっていて、色んな人から恨まれていて、殺人予告や酷い嫌がらせを受けていた。やくざとか性的マイノリティとか半グレ集団とかが棲む歌舞伎町を舞台に「どんな親でも、子供には多かれ少なかれ苦労はさせられる。しかし雅也は私のところに生まれてきてくれたから、私は世界中を敵に回しても、雅也を守ります。母親とはそいういう生き物なんです」。

愛する我が子・雅也を救うため、母親の葉子はここから驚くべき行動に出る!どんな行動に出たかは本を読んでのお楽しみ。なかなかできることじゃないことを息子にした。ここのところが凄いと思う。


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