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読書を楽しむ「早見和真 店長がバカすぎて」

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東京・武蔵野地区を中心に6店舗を展開する中規模書店

<武蔵野書店>に勤務する書店員で契約社員・谷原京子の物語 

谷原京子は28歳の独身。書店で働く正社員の小柳真理の応援コメントにハマリ就職先に選んだ。実家は神楽坂で小料理店<美晴>を営んでいる。店長は山本猛といって今年で40になるという噂がある。この店長、みんなから「軽薄」として軽んじられ、朝礼での話に意味がなく、自己啓発本にハマっていて本を貸すから読んでといい、棚だしを新人のアルバイトとした店長が場所を間違え、常連客から今日入荷すると言われた雑誌がないと谷原が怒られた。そして彼女は「あのバカ店長」と先輩の小柳に愚痴をこぼす。その日、ふたりは飲みに行った。その2週間後に小柳真理さんが会社を辞めた。本部の部長と小柳さんが何年も不倫をしていたことを知った。書店員の仕事は物語と読者をつなぐことで、本の持つ力のひとつは自分以外の誰かの立場に立つことで自分のことしか考えない時代に一瞬でも自分以外の人間を想像できること。おもしろいタイトルには目がいってつい読んでしまった。


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