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読書を楽しむ「井上荒野 ホットプレートと震度四」

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麻子が同棲している相手・貴船光一が小説の新人賞を取った

お祝いで麻子が自宅で使っているホットプレートと

同じものを戴いたので

軽音楽サークルOBのLINEのグループへ

「ホットプレートほしい人いませんか?」と

メッセージを流したら

美雪が「欲しいです!」コメントした

麻子は横浜から美雪が住む世田谷まで持っていくと告げて、光一と一緒に出掛けた。美雪には拓郎と言う夫がいて、大学時代に拓郎と麻子は恋人同士だったが二人の関係は短く終わり、美雪が拓郎と付き合い結婚していた。昼食はサラダとお好み焼きをホットプレートでつくることになった。不動産鑑定士の拓郎とアシスタントの美雪と女性誌の編集者の麻子と小説で新人賞を取った光一は、シャンパンで乾杯した。美雪がお好み焼きのタネをホットプレートにのせた。飲み物は白ワインになった。どうでもいい話をしないとどうでもよくない話をしなければならないためそのまま過ごした。光一は麻子と拓郎のことは知らない。二巡目のお好み焼きは光一が担当した。そんなとき突然家が揺れた。女性は悲鳴に近い声を上げ、光一はワインをホットプレートの上にぶちまけた。火を消すためにワインをかけたが緊張してバカなことをしてしまったと光一は反省した。そして、みんなでワイン浸しのお好み焼きを食べた。どんな味かは自分で試してみるしかない。


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